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2008年8月26日 (火)

第31回 「雷電シリーズとはなんぞや?」その3

池田@雷電です!

本日は、「雷電シリーズ」を知らない、若い世代の皆さんのために各雷電シリーズについて紹介記事をまとめる「雷電シリーズとはなんぞや?」その3「雷電DX」です。

■雷電DX■

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「雷電II」の発売より一年(実質一年も掛かってなかったと思います)「雷電II」のニューバージョン的な位置付けの作品「雷電DX」(1994年)がセイブ開発よりアーケード(ゲームセンター稼動)用ゲームとしてリリースされました。

前作「雷電II」は出荷後、都心部を中心にかなりの高インカムを記録していましたが、当時のゲームセンターは1991年「ストリートファイターII」の大ヒットで幕を開けた対戦格闘ゲームブームの真っ盛り。(因みに雷電IIと同時期に稼動していた格闘ゲームは、餓狼伝説スペシャル、スーパーストリートファイターII、バーチャファイター、サムライスピリッツなど怱々たるラインナップです)流石にそんな時代性からか、シューティングゲーム自体の商品(稼動)寿命が圧倒的に短くなってしまったため、「雷電II」は多くのロケーションから半年もたたぬうちに撤去を余儀なくされるという事態に陥りました。

※当時のゲームセンターは今では考えられないほど、景気がよかったためオペレーター(ゲームセンター)側のゲームに対する「撤去」か「続投」かの判断基準が高すぎた・・・という時代背景や、オペレーター側の初代「雷電」は高インカム大ヒットというイメージが強すぎたため、「雷電II」への評価の目を厳しくしてしまったことが要因であり、決して「雷電II」自体が駄作だった(稼がない)という意味ではないんです。。

そこで、登場したのが「雷電DX」です。ゲームの基本部分は「雷電II」をベース(MAPやボス等を100%流用+α)としながらも、「雷電II」での反省を活かし、ゲームシステムを更に強化洗練し、顧客全対応を目指して開発されたタイトルとなります。

以下に、その洗練されたアイデアやシステムをご紹介します。

■コースセレクト
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「雷電II」では様々な顧客/ニーズにこたえるべく、生み出したアイデアをゲーム内の場面場面に散りばめていくという手法が取られていました(前回の記事参照)、しかし、この手法ですと、全部のプレイヤーが開発者の用意したとおりに遊んでくれる保障はありませんので、(一部の予想を超える達人)プレイヤーに対しキチンと作用しなかった場合、その人にとってゲームそのものの評価が完全にマイナスに働いてしまう可能性も伴う訳です。

・・・えっと、わかりにくいので
もっとわかりやすく例を挙げちゃいます。

例1)1UPが何回も取れちゃうからボロボロのプレイでも1000万点取れちゃうじゃん。
※事実、雷電IIの某誌集計は初回で集計終了してしまいました(涙)

例2)ボンバーモード?苦手なところで使いまくって力押しできちゃうじゃん。
そのおかげで上手い人が多いゲーセンだとプレイが長いから待つのがめんどい。

※確かに攻略DVDの「ふるえんもさんのプレイ」みたいに
ノーミスノーボム前提なら回避に相当な気を使わなけりゃいかんのですけど、
人によっては後半から攻略が急に大味になってしまう=ツマンネ になる可能性も。

上記を踏まえ、「雷電DX」は「練習」「初級」「上級」と腕前に併せて3種類のコースを選択できるのが最大の特徴です。ポイントは自分の「腕前」を「自分で判断」して「自分で選ばせる」というところ。プレイヤー側からしても非常にわかりやすく、とっつきやすいシステムが採用されています。更に「練習」をクリアしたから次は「初級へ」という自分の腕前上達を実感できるので、モチベーションも高まりますし、ゲームの稼動寿命増加にも一躍かっています。開発者的にも、割り切って腕前別にコースを分けることで以前よりも、各調整はしやすかったのではないでしょうか。

■機体性能差
「雷電DX」も1P側と2P側で、機体性能が異なります。前作では装備と復活時のシステムを選択する仕様でしたが、「雷電DX」では自機の「移動速度」が異なります。
パターン重視(戦車位置丸暗記ともいう)なゲーム性だった前作と比較すると、2P側は横移動が早く、弾の切り返しがしやすいので、初級コースなら4面くらいまでは、弾避けにアドリブが利くようになりました。
※また上級者的にも後述する追加された様々なボーナスフィーチャーを獲得するのに
この機体は絶対に必要なわけです。

因みに1P、2P共にコースセレクト時にボンバー装備も「通常」か「拡散」か選択して遊ぶ事が出来ます。コースセレクト+機体セレクトで細分化したニーズに隙無く応じようとしている姿勢が伺えます。

■ボーナスフィーチャー

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「雷電DX」には、これまでの「雷電シリーズ」よりも、
「練習」コースを中心にボーナスフィーチャーが沢山実装されました。

・リザルト時に「敵破壊率」「レーダー破壊率」「気合い」の追加
・大型戦車の弾をすり抜けると5000点
・赤いスポーツカー(全4種類/早回し可能)
・列車ボーナス(連結列車が全部車庫から出てきたところを破壊すると高得点)
・勲章(一瞬光ったときに取得すると高得点)
・ミクラス(一瞬動きが止まったときに取得すると高得点)
・面クリア時の自機位置あわせボーナス
・ボス破壊タイムボーナス(早く壊せば高得点)
・隠しレーダー(全3種類)

ざっと、あげただけでもこれだけの数があります。
当時としては、これだけボーナスフィーチャーが詰った
シューティングゲームも珍しかったのではないでしょうか。

※これらボーナスフィーチャーの増加の傾向は以後、外伝作品である「ライデンファイターズシリーズ」に引き継がれ、「雷電シリーズ」のほうは「雷電III」で原点回帰的にスリム化がなされました。

ボーナスフィーチャーはゲームによって様々なものがありますが「雷電DX」(以降のシリーズもですね)に実装されたフィーチャーは、少しばかり乱暴な括りで恐縮ですが「ツインビーのベル」や、「レイシリーズのロックオンレーザー破壊倍率」などとは異なり、「ゼビウスのSPフラッグ」や「スターソルジャーのデライラ同時破壊」といった一見すると脈絡がなく、ゲーム進行に密接に関与しないものがほとんど。つまり、「やってもやらなくても基本的にゲームが成り立つ」というある種の自由さと、上級者には「高得点獲得の快感や楽しさ」という、2つの点が作品に奥行きを与えています。

さらに「雷電DX」のニクイところは、それらボーナスフィーチャーが「練習コース」に集約しているところです。つまり初心者が一番プレイするであろう「練習コース」にボーナスを沢山仕込むことにより、前述の「高得点獲得の快感や楽しさ」に初心者にも気付いてもらおう!という開発者の意図が見えるわけです。事実、稼動当時、自分もその罠に引っかかったクチで、気付けば「練習コース」のキャラバンシューティング(幼少時に燃えた!)的魅力にひかれ、ヘタクソながらも友人同士で「今日は何点いったぜ!!」などと凄く盛り上がっていました。・・・・これって、今思い返すと、インベーダーゲームから脈々と続く、シューティングゲームというジャンルが持つ本来の楽しさや魅力だったと思うのですが、いかがでしょうか。

※主観ですが 昨今のシューティングゲームマニアの会話って「何点出せないと駄目、ヘタクソ、氏ね!!」「あそこのパターンが甘い!!駄目、クソ!!」・・・とか、なんか殺伐としてる方が多いので凄く悲しいのです。

■ミッションアドバンスド
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「雷電II」を初回集計で1000万点取れちゃうようなスーパープレイヤーに向けて「上級コース」以上の高難易度な挑戦状が「雷電DX」には隠されていました。各コースは基本的に普通にプレイするとそれぞれのコースに終了ポイントがあるのですが、練習コースでとある条件を満たしつつクリアすると、難度のアップした初級コースを継続してプレイ可能になり、更にそのまま、ある条件をみたして初級をクリアすると、もっと難しい上級コースの後半へ・・・と、コースが繰り上がり(ミッションアドバンスド)し怒号の弾速を誇る「雷電DX」を遊ぶ事ができます。

「雷電DX」は「シューティングゲームの原点的」楽しさと「顧客ピラミッドの頂点的プレイヤーへの挑戦状」を両立している数少ないタイトルであり、好評を博しました(つうか、いまだに結構ゲーセンで見かけますよね)。以後のシリーズである「雷電III」「雷電IV」の目指すベクトルもここに源流があるといえます。

<以下ウンチク>
●「雷電DX」のBGMは「雷電」と「雷電II」からベスト的選曲がなされてました。前作同様、担当コンポーザーは佐藤豪さん。佐藤さんによる「雷電」楽曲のYM2151アレンジも素晴らしく、旧曲ながらとても新鮮でした。また家庭用(PS)版「雷電DX」も渾身の移植作として有名ですが、こちらでは、佐藤さん他2名のコンポーザーによる「ニューリリース」という全くの新曲を聴くことができます。この度、「Xbox360雷電IV同梱サントラCD」に収録された「この曲」は、前述の「家庭用 雷電DX ニューリリースの楽曲REMIX」となります。

●「雷電DX」は現在記録に残る最終到達地点(練習コースからの繰り上がり集計※面数優先)は「4周目の8面」となっているようです。つまり、

【練習(全1面)→初級(全5面)→上級後半(全3面)】
→【上級(全8面)】→【上級(全8面)】→上級の8面

まで到達しているということになります。 ※【 】を1周とカウントします。 最初4-5と書いていましたが、NMT8.2iさんの指摘により修正しました。ありがとうございます!

ここまでくると常人の目には止まらないほど、弾速が早く、難易度はMAX状態です。そんな地獄のような「雷電DX」高次周の世界を「THE ACES HIGH 雷電」【雷電DX練習コースのサンプル動画】で是非確認してみてください!!(プレイヤーはNMT8.2iさん

というわけで、次回「雷電シリーズとはなんぞや?その4」は、いよいよ開発がMOSSさんに移った「雷電III」について記事を書きます!お楽しみに!!

<以下Xbox360雷電IV体験会レポート>

●実績の達人が雷電IV全実績リストを公開!!
http://hgqp.blog44.fc2.com/

●ミカドの神様と七星さんのレポート記事
http://blog.mi-ka-do.net/?eid=780535 

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