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2008年9月24日 (水)

第60回 雷電IVとはなんぞや(その6)

池田@雷電です!!

いよいよ10月2日の発売日まで残り10日間を切った「Xbox360雷電IV」。発売日まで、数回に分けてその魅力をお伝えします! 本日は「雷電IVのBGM」解説記事をご紹介!!

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■雷電IV楽曲解説■
「雷電IV」のBGMは、元セイブ開発のメインコンポーザー、佐藤豪さんがほぼ全曲を作曲しています。以下、佐藤さんへの取材を元に(伊藤 政則ばりに)楽曲解説記事を書いてみました。なお、楽曲名横の数字は「Xbox360雷電IV同梱サントラCD」のトラックナンバーに対応しています。

<Arcade Side> ※視聴(同梱サントラCDのPV)はこちら

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♪01 Shoot like lightning(DEMO)

Demo
前作「雷電III」オープニングデモムービー楽曲のロングバージョン。「雷電IV」は「雷電III」よりも、ムービーの尺が伸びたため、合せて楽曲も作り直したのかと思いきや、元々はこちらのバージョンが原曲だったとのこと。なおオープニングデモムービーはプロデューサーである駒澤社長自らが楽曲にシンクロするようにコンテを切っています。

♪03 Carve your name(SELECT&NAME)
「雷電III」「雷電IV」共通ネームエントリー楽曲が、今回スタート時の選択画面にも採用されました。同梱サントラCDは、曲順をゲームの進行と同様に配置しているため、当曲が3トラック目となっているわけです。なお「雷電III」から引き継いだ楽曲は基本的にEQ微修正程度の音質調整がなされているとのこと。

♪04 A stormy front(LEVEL1)

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前作「雷電III」では「かつての雷電のようなメロディ重視楽曲」と「ライデンファイターズシリーズのようなハードコアテクノ」がゲームの前半と後半で使い分けられていました。対して「雷電IV」ではユーザー様からの要望を反映させ、ゲーム中、一貫してハードロック調(前作よりも積極的にバッキングにギター音色を多用し重さを演出している)の「メロディ重視楽曲」で統一されました。「雷電楽曲」は「孤独」とか「哀愁」といった雰囲気の楽曲(良い意味でクサメロ)が良く似合うゲームなので、当楽曲も「80年代中期のゲイリームーア」を彷彿させるメロディラインと画面とのシンクロが素晴らしい演出となっています。なお、今回、同梱サントラCDに収録されている音源は佐藤豪さんが「アーケード用に作ったマスターDATA」を使用しています。よって「Xbox360版のDATA」と当楽曲のみ、楽曲がループするポイントが異なるようです。サウンドテストモードと併せて是非違いを確認してみてください(因みにゲーム中に当楽曲は1ループ最後まで流れません)。

♪05 Metal storm(BOSS1)

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前作「雷電III」にもジングル的に「旧雷電アレンジ楽曲」が採用されていましたが「雷電IV」ではそのコンセプトを膨らませ「ステージ」や「ボス」にも「旧雷電アレンジ曲」が積極的に採用されることになりました。今回は「雷電」「雷電II」のボス曲アレンジがステージごとに交互に流れる仕様となっています(この仕様は「雷電DX」製作時にも存在した企画案でもあります)が、こちらは「雷電II」ボス曲のアレンジバージョンとなります。音色の変更はもちろん、バッキングフレーズ追加などにより、Aメロ部分が原曲と若干雰囲気が異なりますが、後半のリズムの「決め」を聴くと「雷電II」原曲の雰囲気が再現されていることがわかります。

♪06 Mission accomplishment(LEVEL CLEAR)
「雷電III」「雷電IV」共通ステージクリア曲です。もともとは「雷電II」のステージクリア曲だったものをアレンジして採用しています。

♪07 Can't retrace(LEVEL2)

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「雷電IV」のために書き下ろされた新曲です。重厚なテンポのLEVEL1と対照的な躍動感溢れる楽曲。メロディメーカー佐藤豪の実力に感服です。背景とスクロール速度にバッチリのイントロフレーズ、高層ビル街から中ボスを経て渓谷に入るタイミングでサビメロ突入・・・といった展開がいちいち痺れさせてくれます。なおロケテト版「雷電IV」は中ボスに「早回し」が存在したので、製品版ほど音楽と画面がシンクロしていませんでした。

♪08 Flap toward the hope(LEVEL3)

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「雷電II」のLEVEL6楽曲のアレンジバージョンです。楽曲もさることながら、イントロのハードなギターリフと同時に急降下するファイティング・サンダーの勇姿、そしてサビメロが流れだすタイミングで姿を現す「つり橋」「中ボス」・・・といった画面と音楽を上手く融合させ、ゲームを盛り上げる調整が素晴らしいです。これら「音楽と画面のシンクロ調整」はゲーム製作サイドがかなり気を使って行ったとのこと。また、今回採用された「旧雷電アレンジバージョン」は一貫して「楽曲のリズムテンポアップ」及び、「音色が生演奏に近い音源に差し変わっている」以外は、原曲の持つイメージを忠実に再現しています。

♪09 Tragedy flame(LEVEL4)

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「雷電II」のLEVEL2&8楽曲のアレンジバージョンです。この曲は「雷電II」の頃から人気が高いことで有名ですね。過去に佐藤豪さんも「「雷電II」の楽曲の中で、もっとも自分らしい曲」と語っていたことより、作曲者自身、思い入れが強いご様子でした。遺跡ステージとの相性(シンクロ感)も抜群で、遺跡砲台との戦闘にも力が入るってもんです。なお、佐藤豪さんは、製作工程上の都合により「雷電IV」のために作った楽曲が「ゲーム中のどこに採用されるかは、ゲームが完成するまで知らなかった」とのこと。よって楽曲の割り振りは全てゲーム本編の開発陣が行っています。ステージの雰囲気に合せて音源を割り振った開発陣の素晴らしいセンスに拍手!!

♪10 Advantageous development(LEVEL5)

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「雷電IV」のために書き下ろされた新曲です。当楽曲の作曲者は武満裕司さんが務めました。武満さんは、佐藤豪さんのK社在籍時代からの盟友であり、前作「雷電III」でもLEVEL2の楽曲を担当しています。イントロとロケット発射演出とのシンクロ感及び、明暗の同居するテンポ良いメロディラインと激化する敵攻撃との融合が、もう、本当に素晴らしいです。武満さんの楽曲はロック調でありながら、途中、ストリングス等のオーケストラ系音色が効果的に差し込まれているのが特徴で、短めなトラックながらもドラマチックに「最後の戦い」を盛り上げてくれています。また、佐藤豪さんの楽曲とはバッキングギターの音色が微妙に異なっており、その辺の対比も聴き所(それでいて佐藤さんの楽曲と並べても違和感全然無し!!はっきり言います、武満さんは神)。お二人の競演は今後の作品でも絶対に実現して欲しいですね。

♪11 Repeated tragedy(LEVEL5 EX)
「雷電II」LEVEL1楽曲のアレンジバージョンです。マニアの間で「雷電II」一番人気の楽曲がゲーム本編最後を飾ることになりました。当楽曲は他のアレンジ楽曲とは異なり、ギターサウンドなどの派手目な音色追加が少なく、原曲に忠実な雰囲気で静かに進行していきます。聴き様によっては、さしずめ「真ボス前に静かに流れるレクイエム」的演出です。(なお、真ボス出現後もボス曲に切替えず、この楽曲のまま戦闘を続けるという案もあったそうですが、そちらはNGとなりました)ゲーム中、当楽曲は1ループ最後まで流れないので、同梱サントラCDで心ゆくまでご堪能下さい。

♪12 Go to Blazes! GS(BOSS2)
「雷電」ボス曲のアレンジバージョンです。今回「旧雷電アレンジ楽曲」の中で唯一、初代「雷電」からチョイスされた曲。初代「雷電」は90年当時のセイブ開発のメインコンポーザー「佐藤亜希羅」さんが作曲しています。初代「雷電」は総じてボスキャラが強かったためか、当時はこの曲のイントロを聴くたびに、身が引き締まるような緊張感がありました。「雷電IV」のアレンジバージョンはテンポアップの上、80年代のマイケルシェンカーや高崎晃のような「メロディラインでも終始ピッキングハーモニクス“気味”」なギター音色がカッコ良く、原曲が持つ緊張感が倍増しています。なお近年「佐藤亜希羅」さんの楽曲を佐藤豪さんがアレンジ(カバー)する場合は楽曲名に佐藤豪さんのイニシャルである「GS」が付けられている模様。

♪13 Brightness of peace(ENDING)
「雷電IV」のために書き下ろされた新曲です。先ほども書きましたが「雷電IV」は製作工程上の都合で、佐藤豪さんには納品した楽曲がゲーム中の「何処で何の楽曲が採用されているか」を伝達されていなかったそうです。よって当楽曲もステージ楽曲のつもりで納品したとのことですが、他楽曲との雰囲気の違いなどから開発側がステージではなく「エンディング~スタッフロールに割り当てた」というエピソードがあります。静から動へドラマチックに展開するメロディラインが非常にカッコ良いので、結果的に開発側の判断は間違ってなかったと考えていいのではないでしょうか。また、「雷電IV」の全楽曲は「バンドサウンド」というテーマがあり、LIVE演奏を想定して作曲、編曲がなされているとのことです。いつの日か佐藤豪さん(ベーシスト)がステージで「雷電IV」楽曲を披露してくれる日を心待ちしております!!

♪14 Preparations(CONTINUE)
「雷電III」「雷電IV」共通コンティニュー画面楽曲。先日の「東京ゲー大」イベントにてDJを務めた、k.h.d.n.の林康氏が当楽曲を当日のトラックリストに入れており、会場にいた一部の方々が感動で「涙」していました(笑)

♪15 GAME OVER for Raiden(GAME OVER)
「雷電III」「雷電IV」共通のゲームオーバー楽曲。この曲は初代「雷電」のネームエントリー楽曲のフレーズを採用しています。

<Xbox360 Side> ※Xbox360版追加曲のサンプル視聴曲 (その1) (その2)

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♪16 Watch a Blazes?(MENU)
「Xbox360雷電IV」のメインメニューで流れる楽曲であり、実は「雷電」ボス曲のアレンジバージョンとのこと(そういえば楽曲名がそれっぽいですね)。当初、この曲はギャラリーモード閲覧時に流れる予定でしたが、イメージの違いからマスターUP直前で、メインメニューへ差し替えが実行されました。MOSSさんの画面と音楽のシンクロに対するこだわりには毎度、感服しますね。なお、当曲は「雷電Tube」のテーマ曲でもあります(笑)

♪17 Omen of stormy(RANKING)
「Xbox360雷電IV」ランキング画面楽曲。アーケード版「雷電IV」は、ゲーム本編以外の周辺楽曲が「雷電III」と共通楽曲だったことより、ある意味、アーケード版「雷電IV」専用に周辺楽曲が、もし作り下ろされていれば・・・という「i f」を実現した楽曲とも言えます。

♪18 Enumeration(GALLERY)
「Xbox360雷電IV」ギャラリーモード楽曲。元々はこっちがメインメニューに採用されるはずだったんですが前述の理由により差し替えが行われました。佐藤豪さんはこのような所謂「普通の曲」でも聴き応えのある良い仕事をしてくれています。

♪19 All or nothing(LEVEL5)

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「Xbox360雷電IVオリジナルモード」追加ステージ楽曲。当楽曲は「雷電II」LEVEL3楽曲のアレンジバージョンです。往年のLAメタル的メロディラインはそのままに「雷電IV」の画面スクロールスピードに併せてテンポアップしています。なお「Xbox360オリジナルモード」の追加ステージは、アーケード版のLEVEL4とLEVEL5の間に差し込まれるという仕様になっているため「オリジナルモード」のロケット発射演出時は、当曲が流れることになりました。アーケード版をやり込んだ方には、前述の武満さんの楽曲のイメージが強いため、最初は若干の違和感があるかもしれませんが、聴きこむと、これはこれで「まだまだ先は長いが頑張ろうぜ!!」という感じが出ててとてもカッコ良いです。

♪20 Depression(LEVEL6)

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「Xbox360雷電IVオリジナルモード」追加ステージ楽曲。当楽曲は「雷電II」LEVEL5楽曲のアレンジバージョンです。佐藤豪さんいわく、「この曲のアレンジだけは原曲からあえて雰囲気を変えた」とのことです。確かに聴いてみるとイントロにメロディが追加してあったり、印象的なフレーズを聴かせる手法が原曲とは大きく異なっています。元々当曲は「雷電II」製作時、日本の歌謡曲の展開を意識して作曲したとのエピソードがありますが、いわば、今回のアレンジはJ-POPや歌謡界で良くある「懐メロ リメイク」的雰囲気を狙ったのかもしれませんね。なお、最後になりますが「Xbox360雷電IV」追加曲製作には、アーケード版「雷電IV」製作時と同様の「音色データや音源機材」を使用しているとのことです。そうすることで、元々存在するアーケード版楽曲と、追加になった楽曲の聴覚的イメージの統一を図っているのです。

-追記-
「雷電IV」で流れる過去曲の採用基準は、佐藤豪さんが「旧雷電楽曲リスト」より、スタッフ、関係者、イベントに参加した一部ファンなどからアンケートを募り、その結果を元に選曲されたとのこと。また、各楽曲に付いている「曲名」は、今回の「Xbox360雷電IV 同梱サントラCD」製作にあたり、新たに佐藤豪さんの手によって付けられることになりました(以前から「曲名」が存在する楽曲に関してはそのまま使用)。

■雷電IV 効果音■

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「雷電IV」における、爆発音、ショット音といった効果音(SE=サウンドエフェクト)製作も楽曲同様、佐藤豪さんが担当しており、ゲーム中の効果音が「クレジット音」などの一部例外を除き、ほぼ全て前作「雷電III」から新規に作り直されているとのことです。特に力を入れてこだわったのは「パワーアップアイテム取得音」で、機会があれば「雷電III」と聴き比べてみることをお薦めします。シューティングゲームにとって効果音はゲーム全体の「爽快感」を担う重要な要素、そのため細かな効果音のひとつひとつが長い手間隙とリテイクを経て、実装に至っているのです。かつてから「雷電シリーズは効果音に関してもシューティング界最高峰」のタイトルですので、「Xbox360雷電IV」プレイの際は是非一度、素晴らしい「効果音」たちにも耳を傾けてみてください。

■雷電シリーズ担当作曲者遍歴■

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1990年 雷電    佐藤亜希羅
1993年 雷電II    佐藤豪
1994年  雷電DX  佐藤豪
2005年  雷電III    佐藤豪 武満裕司(1曲参加)
2007年 雷電IV   佐藤豪 武満裕司(1曲参加)

■佐藤豪ワークス1992~2008■

※アーケード版雷電シリーズ以外のものを列挙

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1992年 セイブカップサッカー
1993年 ゼロチーム
1995年 PS版雷電プロジェクト/バイパーフェイズ1/戦球
1996年 E雀ハイスクール/PS版目指せ!戦球王
1996年 ライデンファイターズ
1997年 PS版雷電DX ライデンファイターズ2
2000年 コナミ ESPNインターナショナルホッケーナイト数曲
2001年 コナミ 実況パワフルプロ野球2001数曲
2005年 INH「バイパーフェイズ1」アレンジ参加
2006年 INH「THE ACES HIGH 雷電」アレンジ参加/PS2版雷電III
2007年 INH X-MANIA7 オープニングBGM制作/INH「THE SHOOTING LOVE トゥエルブスタッグ&トライジール」アレンジ参加/トライアングル・サービス「シューティング ラブ。2007」シューティング検定BGM参加
2008年 XBOX360版「ライデンファイターズ エイシズ」サクセスオンライン購入特典サントラCDRemix参加/XBOX360版「雷電IV」追加曲及び同梱サントラCDRemix参加/サンダーフォースVIボス楽曲及び効果音

今回は以上となります。次回「雷電IVとはなんぞや(その7)」(最終回)をどうかお楽しみに!! 引き続き当ブログをよろしくお願い致します。

<以下 関連リンク>

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●佐藤豪公式WEBサイト
http://www.go-sato.com/

●佐藤豪 海外メディア向け インタビュー動画
http://raiden4.air-nifty.com/blog/2008/09/58-4080.html

●同梱サントラCD「雷電IV -Ultimate of Raiden-」詳細
http://www.inhgroup.com/item/raiden07/

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